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ラビたちの教えに対する反論

#8 もしイエスがメシアなら、なぜラビの中にイエスを信じる人が一人もいないのか

 実は この質問自体が誤った前提に基づいている。

イエスへの信仰を持つようになった偉大なラビは、これまで多数存在してきた。ところが、ほとんどのユダヤ人がそのような例があることを今まで聞いてこなかった。というのも、ラビがイエスを信じたことが明るみに出ると、ユダヤ人共同体はそのような人を直ちに追放し、名誉を傷つけ中傷してきたからだ。
ユダヤ人共同体の中にいた時は、義人として尊敬を集めていたラビであっても、イエスをメシアと信じる信仰を持った事が知られると、人々にさげすまれ、裏切り者、罪人、愚か者、異邦人だとみなされるようになった。

 

そのようなラビの例を何人か挙げてみよう。
あなたが、イエスを信じたラビなど一人もいないと考えているとしたら、きっと驚くことだろう。

 

例えば、ホロコーストの時代にブルガリアのユダヤ人共同体の主席ラビだったラビ・ダニエル・シオン博士のことを聞いたことはあるだろうか。彼は、死のキャンプから数百名ものユダヤ人を救出する活動に参加し、戦後、この人達がイスラエルに辿り着き、そこで定住できるよう支援する活動に取り組んだ。
ところが、彼の名前はユダヤ人の間でほとんど無名である。なぜなのか。答えは単純で、ダニエル・シオンがイエスをメシアと信じる信仰を持つようになったからだ(訳注:シオン博士は、1949年にイスラエルに帰還)。
博士は、1954年に、エルサレムのラビ裁判所の判事という大変重要な地位への就任を求められたが、その際提示された就任の条件は、自分の信仰のことは秘密にしておき、それについて誰にも語らないというものであった。
ラビ・シオンはこう回答した。「我がメシアのためなら、私はこの世の栄誉を、それがどんなものであっても、喜んで放棄する」。こう発言した途端、彼は、もはやラビとはみなされず、異邦人、裏切り者だとみなされた。
しかし、ヤッフォのブルガリア系ユダヤ人共同体は、彼を引き続きシナゴーグの指導者として受け入れた。ラビ・ダニエル・シオンは、1979年に96歳で亡くなるまで、信仰にしっかりと立ち、イエスに忠実であった。

 

極東現代史を学んだことがある人なら、シェレシェウスキーの名前を聞いたことがあるだろう。
上海で大学を創立し、旧約聖書を中国語に翻訳した人だ。
意外かもしれないが、彼のフルネームは、サムエル・イサク・ヨセフ・シェレシェウスキーで、ユダヤ教正統派の家に生まれた人だ。
彼は、ポーランドのブロツワフ大学を優秀な成績で卒業したが、学びの結果、イエスはメシアであるとの結論に至った。

 

タルムードを熟知していたことで有名なラビ的ユダヤ教の学者ラビ・スターンは、どうだろうか。彼はポーランドのワルシャワ生まれで、3歳になる頃には聖書に精通し、9歳になる頃にはラシ(中世のユダヤ人の賢人)の言葉を暗唱できた。彼の家庭では、4人兄弟全員がラビになった。
彼は、タルムードの膨大な文章の塊を暗唱して人に聞かせることが出来る事で有名だった。また、近隣住民のカトリック信者達から迫害を受けた個人的体験もある。
彼は、ホロコーストの時代に、襲い掛かるナチスの手から救出された人だ。
ラビ・スターンは、イエスが旧約聖書預言で約束されたユダヤ人のメシアだとの結論に至った。

 

エルサレムのラビ裁判所の事務総長で、ラビ養成の神学校で教師だったラビ・スロストフスキーのことを聞いたことはあるだろうか。彼は、高名なラビ・クック(訳注:アブラハム・イサク・クック、建国前のイスラエルで主席ラビ)の友人であったが、後にイエスを信じる者となった。

 

ラビ・ヴェルトハイマー(訳注:1941年没)は、どうだろうか。
博士号を取得した裕福なラビで、人気の高い講演者になった人だが、おそらくほとんどの人がその名を聞いたことはないだろう。
彼もイエスへの信仰を持つようになった。

 

ラビ・イツァク・リヒテンシュタイン(訳注:1909年没)のことは、聞いたことがあるだろうか。少年時代に、家族と一緒にシナゴーグから出てきた時、反ユダヤ主義のカトリック教徒達から石を投げられたことがあった人だ。
彼は、いくつかのシナゴーグでラビの奉仕をした後、ハンガリーの地域統括ラビに就任した。
ある日彼は、新約聖書を読んでみようと決心した。それは、あらゆる血の中傷(訳注:ユダヤ人がクリスチャンの子供を誘拐し、その血をユダヤ教の儀式に用いているという反ユダヤ主義的中傷)の根源であり、子供時代に反ユダヤ主義者が自分に石を投げてきた理由が、新約聖書だと考えたからだった。
ところが彼は、読んでみて驚いた。新約聖書を読んで発見したことによって、彼の生き方も心も永遠に変化した。
旧約聖書と新約聖書を徹底的に調べた結果、彼が出した結論は、イエスこそ彼がずっと待ち望んでいたユダヤ人のためのメシアであるということだった。

 

 これ以外にも多くのラビを挙げることができる。

ラビ・イスラエル・ソリ(訳注:1956年没。ローマの主席ラビだったが、カトリックに改宗)

ラビ・シオン・ダニエル

ラビ・ムラー博士(訳注:ドイツのラビだったが、ユダヤ人伝道の小冊子をきっかけに求道を始め、イエスを信じた。ホロコーストで亡くなった可能性が高い)

ラビ・ヨセフ・タイヒマン(訳注:ニューヨークのユダヤ教正統派ラビの家に生まれる。ラビとして在職中にイエスを信じたが、信仰を公にせずシナゴーグでのラビの奉仕を継続し、葛藤の中、死亡した)

ラビ・ダニエル・ワイス(訳注:ポーランドでラビの家に生まれる。ラビとして在職中にタルムードへの疑念が生じ、旧約預言を徹底的に調べ、イエスがメシアだと信じる。タルムードの豊富な知識を活かし、ユダヤ人伝道に従事)

 

これらのラビ達は、旧約聖書の預言に基づいて心の中でイエスこそユダヤ人のメシアだと信じた途端、自らのユダヤ性が「無効に」されてしまった。
もし、そのようなことがなければ、それぞれの場で、尊敬を集めるラビとして活躍していたはずだ。彼らの名前は、ユダヤ人社会から消し去られてしまった。
その理由は、イエスをメシアとして受け入れたユダヤ人が存在するという事実、しかもラビの中にもそういう人がいるという事実を、ユダヤ人達から隠しておくためだ。

私達がラビに権力を与えている限り、権力はラビの手中にある。もし、ユダヤ人達がラビに従うのを止めてメシアに従うようになったら、ラビは、これまで得ていた尊敬、高い評価、収入源を失うことになる。
残念なことであるが、失うものが大きいこのような立場にある人達は、イエスをユダヤ人の目から隠すために、あらゆる手段を講じようとする。
ユダヤ教の中にあっては、新約聖書のイエスに関する情報は、極秘扱いにされているようなものだ。

原文リンク

松村慶子訳 中川健一監訳

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